2010年8月4日水曜日

ウブドの日々(3)

      
ウブドの街はモンキーフォレスト通りを中心に広がっている。
と、いうよりモンキーフォレスト通りの左右に店がひしめいている。
ほとんど土産物の店かホテル、スパ、レストラン、カフェと
云ったところ。最新ファッションの店もある。

私はニュークニンからモンキーフォレスト通りに出る時、
森の中を突っ切って行く。土地の人はみんなそうしてる。

モンキーの森の緩やかな狭い道を上ったりくだったりしながら、
さる達に声をかけながら歩いて街に出る。



彼らは親子連れ、夫婦連れ、仲間連れ、と、集団で動き回り
見物者からバナナなどを貰っている。

うっかり袋を下げていたり彼らの興味ありそうな荷物の持ち方
をしてると大変!パッとさらって行く。


猿達は森の中から出て、人間が歩く小道に出て食べ物をねだったり、
隙あらば取っちゃうよなんてのもいるが、
そのすばしっこさや、可愛らしさや、赤ちゃんを抱いているママ
猿と道の真ん中でお腹を見せて寝転がっている奥さん猿の毛繕い
をしている大きなおとうさん猿を見ていると飽きる事がない。


他方ウブドは芸術村でもある。いや、ウブドがバリ島で一番として
君臨しているのは、やはり、その伝統芸術を守り、
育成していっている点であろう。

毎夜公演しているバリ舞踊、影絵を観るのはバリに来て以来、
『あ、と、で。』と取って置いてあったし、それらもこれから
ゆっくりと堪能できる。美術館巡りも悪くないなあ。と、思いを巡らせる。
これって、子供の頃の遠足の前夜みたいかな?
                                 

2010年8月1日日曜日

ウブドの日々(2)


ウブドに来て3日目、隣りのY氏に
「今夜アンカサでライブがあるのでどうですか」
と声をかけられ、まだ荷物も片付けてなく、
出かける場合ではないのだけど好奇心には勝てない。 
 
会場となるアンカサの店頭には Ubud Eco Project のポスター
が目につく。そこにはイラストレーター石神うみさんの
Eco Gallery と銘うった個展が開かれている。
彼女の知りあいのミュージシャンを呼んでのジャズライブと
なっていた。中々の演奏を聴かせてもらった。



Y氏とその友人は早めに引き上げられたが、
私は一人で最後まで楽しんでいた。
『帰り』さて、どうやって帰ったら良いものか!?
ウブドにタクシーが無いのは前から知っている。表通りへ出て
きょろきょろと『足』を探していると、「あのー失礼ですが
donfan の大ママでしょうか?」と、若い女の子に声をかけられる。
突然の事だし、ましてバリ島ウブド。驚きながらもハイと返事を
すると、最近 donfan に出演しているボーカルですという。
ホームページのお顔に似てらしたので、、と。

彼女はたまたま有る店に呼ばれて来ていたのだと云う。
仲間数人とも、たちまち仲良くなり次の店に行ってしまった。
帰りはどうしたかって? その店のスタッフで、ハンサムの
ニョマンがバイクで送ってくれました。
勿論はっきりしてるわよ。「2万ルピア」です。だって。でも
今後は遅くまで遊んでても帰りの『足』の心配はなくなったのね。

Cafe Angkasa は日本人のたまり場みたいな店で、
店主の通称コテツさんはウブド在住14年とか。
在住者間で開かれる本の交換会など、イベントも積極的に
やっている人で、アンカサが憩いの場であり、
出会いの場であってほしいと思っています。と、云われている。

貸し出し本の中には、今話題の1Q84もあり、早速借りて帰った。
1と2を貸してもらい夢中で読んで行くうちに、
「あれ?」と気が付いた。どうも、これ、コピーだよ。
きれいに装丁してあるし、全く良くできている。親切な方が早く
みんなに読ませようと思ってなのよ。まだ出たばかりのベストセラー
が本の交換会で手に入る訳ないもんね。


おかしいやら有り難いやら。
ホント、何でもありのインドネシアの面目躍如。
あまり面白いのでコテツさんには悪いけどばらしてしまった。
アンカサのメニューは日本人の間でも評判がよく
事実美味しいからウブドに来たら寄って食べたらいいよ。
お薦めです!